2009年2月23日月曜日

委嘱曲「花千(かゆき」の解説

花千(かゆき)委嘱作品 「花千(かゆき)」

1 さくら花(さくらばな) 2 春愁(しゅんしゅう) 3 花吹雪(はなふぶき)

  編成…篠笛/三絃/箏1、2/十七絃

 この曲は「花千」の委嘱を受けて2008年に作曲しました。 「千の花びらが舞い散る様はとても美しく、まるで雪のように美し い」という意味のグループ名をそのまま曲名にしました。 全体は3楽章で、委嘱時のグループの楽器編成を活かした五重奏です。 1…花と言えば何と言っても桜です。桜が見せる様々な様子を表 しています。青い空に映える桜、曇天に霞がたなびくように見える 花びら、春の嵐に耐える姿、などなど… 2…春の愁い。憂鬱という程ではない「そこはかとない春の哀愁」   弟子巣立ち春愁の箏の音響くなり さゆり 3…華やかな光景の中に一抹の寂しさも感じさせる花吹雪です。   行く人にとどまる人に花吹雪 富安風生現代邦楽合奏団として6回目の演奏会を迎え、着実に歩を進める花 千の皆さんの充実した演奏をお楽しみ下さい。
                 
川崎絵都夫

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